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咳は空気の通り道である気道内の異物や分泌物を素早く排除するための体の防御反応です。子どもは大人と比べ、体格が小さいために、気道も同様に大人と比べると非常に細いです。

したがって、小さなお子様ほど気道が閉塞しないように、ちょっとした気道の炎症や異物に反応して咳を出そうとます。

風邪きっかけに咳の症状が悪化することがあります。

咳の種類

気管支喘息

気管支は気管の先で左右に分かれて肺につながっている部分です。

気管支喘息では、気管支が狭くなって空気が通りにくくなる喘息発作を繰り返し起こします。特徴的な症状として、ゼイゼイ・ヒューヒューという音が出る喘鳴があります。また、夜中や朝方に発作を起こすことが多くなっています。

小さなお子様の場合には、咳き込んで吐くことがある、横にしようとするとぐずるといった症状を起こすだけの場合もあり、症状だけでは気管支喘息であることがわかりにくい場合があるため注意が必要です。

クループ症候群

クループ症候群は、喉頭(声を出す部位周辺)が炎症のため腫れる病気です。

声枯れやオットセイのような咳をすることが特徴です。

主にウイルス感染が原因でパラインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなどが知られています。

夜間に症状が悪化する場合もあり呼吸困難が強まったり、咳が止まらなかったりした場合には救急外来を受診してください。

百日咳

百日咳菌(Bordetella pertussis)という細菌による感染症です。

潜伏期間は1週間から10日程度とされていて、風邪のような症状が1~2週間続くカタル期を経て、その後2~4週間は特徴的な咳が続きます。顔が赤くなりコンコンと激しく咳き込むスタッカートと呼ばれる咳で、咳の終わりに音を立てて息を吸い込みます。こうした特有の咳が1週間から数か月続いて回復に向かいます。4種混合ワクチン、5種混合ワクチンには百日咳も入っていますが、接種していても感染することがあります。

また、生後間もない新生児が罹患すると、咳だけはなく無呼吸発作を生じ、危険な状態に陥ることがあり注意が必要です。

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