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足白癬

足白癬(水虫)とは白癬菌というカビが足裏の皮膚に増殖して起こる感染症です。

原因

白癬菌はケラチンと呼ばれる皮膚のたんぱく質を栄養源とし、温かく湿った環境を好むため、靴下や靴で覆われ高温多湿となりやすい足部の皮膚(角層)でよく増殖し、感染が起こります。

ただし、白癬菌が足の裏についてもすぐに感染するわけではなく、その日のうちに足を洗って清潔にし、乾燥した状態を保てば、通常は感染することはありません

白癬菌が足についたまま、湿った靴下や通気性の乏しい靴を履き続けるなど、湿度が高く不衛生な状態で長時間過ごすことで、感染したり、また悪化したりします。

症状

水虫には3つのタイプがあり、それぞれ症状が異なります。

  1. 趾間型……指の間の皮膚白くふやけてじくじくしたり皮がむけたりするタイプで、最もよくみられます。
  2. 小水疱型……足底・土踏まず周辺や足のふちに小さい水ぶくれが多発し、それが破れて皮がむけるタイプです。
  3. 角質増殖型……足底全体に生じ、足の裏が硬く厚くなり、時にひび割れを伴う、比較的まれなタイプです。

「水虫=かゆい」というイメージがありますが、かゆみを伴う水虫は全体の10%程度です(特に小水疱型に多い)。かゆみがある場合も、特に夏季にかゆく、秋以降はかゆみがおさまっていることが多いです。

成人男性に多いイメージですが、女性子どもも条件がそろえば発症します。高齢者にもよくみられます。

なお、白癬菌は爪にも感染することがあり、「爪白癬(つめはくせん)」と呼ばれます。

爪白癬は、爪が白~黄色に変色して厚くなり白い筋ができたりボロボロと崩れるのが特徴で、単独または足の水虫とともにみられることがあります。

治療法

日常的に足を清潔に保ちましょう。家庭内に水虫の人がいる場合はスリッパや足マットの共有は避けてください。

稀に似たような症状でも水虫ではない場合があるので、疑わしい場合は受診し診断を受けてください。

水虫の場合、真菌薬が効果的です。

水虫の多くは春~夏ごろに悪化し、涼しくなるころに落ち着いてきます。気温が下がり白癬菌が減っただけであり治ったわけではないのでまた暖かくなってくるころに再発するころが多いです。

再発しやすい病気のため、自覚症状がなくなったあとも2~4週間は治療を続ける必要があります。

 

 

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