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皮膚のかゆみ

かゆみは身体を守ろうとする防衛反応です。皮膚に異物がついていることにかゆみとして反応することによってなんらかの異常があることを知らせてくれます。痛みと並んで生体防御反応のひとつと考えられています。

しかし、かゆみに耐えられず皮膚をかいてしまうと皮膚のバリア機能が落ち、症状が悪化する場合もあるため注意が必要です。

原因

①神経が敏感になっている場合

皮膚のバリア機能が低下しているため、小さな刺激にも敏感に反応してしまいます。そのため、かゆみを感じやすくなります。秋~冬の空気が乾燥する時期に多く、気温と湿度が下がると悪化します。

②かゆみを引き起こす物質ヒスタミンによる場合

皮膚の中にはヒスタミンをつくる細胞があり、その代表が肥満細胞です。皮膚に存在する肥満細胞が刺激されヒスタミンが分泌されます。ヒスタミンが血液にはたらきかけると皮膚が赤くなり、神経にはたらきかけるとかゆみを起こします。

③皮膚の病気による場合

かゆみを伴う皮膚の病気はアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎、伝染性膿痂疹(とびひ)などがあります。皮膚の状態がひどい場合はステロイド入りの軟膏を塗り、改善していけばステロイドの入っていない軟膏で対応していきます。また、かゆみがひどい場合はかゆみを抑える飲み薬も効果的です。

④身体の病気による場合

腎不全など、腎臓が悪くなると老廃物が除去できなくなり、血中や皮膚にたまってしまいます。それにより皮膚のかゆみ受容体を刺激し強いかゆみ症状として現れます。

対処法

①患部を冷やす

かゆみを感じるときは患部を冷やすと症状が緩和されます。冷やすことでかゆみを生じさせる神経を抑制できるため一時的に症状が落ち着きます。氷や保冷剤を直接皮膚にあてたり、長時間冷やしていると皮膚への負担になるのでタオルで巻いて症状が落ち着いたらすぐに冷やすのをやめましょう。

②皮膚に刺激を与えない

かゆみがあるとかいたりこすったりしてしまいます。しかし、かゆみがある皮膚はバリア機能が低下しているため、刺激があることでさらに症状を悪化してしまいます。刺激を与えないよう気を付けましょう。

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