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発達障害って?診断って?【発達障害】

[2024.08.02]

 

今回は、発達障害とは何か、どのような状態の時に診断されるのか、また発達障害に関する当院の考えについて、

日々発達障害を抱えているお子さんや、保護者の方々と診察室で向き合っている会津院長に聞いてみました!!

 

発達障害とは?
 

 先天的に持っている脳機能の力に凸凹があり、その人の過ごす環境(家庭や学校生活、仕事)との間に、ミスマッチがある状態で本人や周囲の人が困っている状態です。
 「自閉症スペクトラム症(ASD)」「注意欠如・多動症(ADHD)」「学習障害(SLD)」「知的障害」があります。これらは、アメリカ精神医学会の発行するDSM-5-TRの中で「神経発達症」という名称でまとめられています。
 発達障害は他の病気と違い、目に見えないものであるため、本人の困り感が他の人に伝わりにくく、「困った人」「マイペースな子」と周囲から誤解を受けることも多いです。
 小さいころに気づかれる場合もありますが、不登校や学業不振といった別の形で表れ、背景に発達障害があった、ということも多いです。

 

 

 

診断とは?


 アメリカ精神医学会の発行しているDSM-5-TRにより診断基準が定められています。医療機関ではその基準に沿って診断を行っていきます。診断基準を満たしているかどうか、日常生活で本人が不適応を起して辛い思いをしているかなど、総合的な状況から判断します。

 必要に応じて、心理検査なども行い検査結果も含めながら診察していきます。一度の診察で結果が分かるわけではなく、何度か通院することが必要です。

 

当院の考え方
 

 人には誰でも得意なこと、苦手なことがあります。

苦手なことを自分でフォローできている場合は、必ずしも障害とは言えません。
 例えば、予定を忘れてしまいやすい人がリマインダーや手帳などの補助ツールを使ってミスやトラブルなく生活している場合は、「傾向はあるけど、何とかやれている状態」です。

 しかし、自分ひとりでは上手く工夫が出来ない場合や、周囲が困っている場合には支援が必要であり、診断があるかどうか、というよりも「支援が必要かどうか」という点で考えるとよいのではないかと思っています。


 当院でも「ASDの傾向があるために、苦手なことはあるけれど、上手くフォローしていけば十分やっていける」という場合はとても多いです。診断がある、ない、にこだわるよりも「傾向がある」ということから、どんなふうに生活したらお子さんが過ごしやすそうか、という点について考えていくことが出来るとよいのではないかと思います。心理検査も、お子さんの得意なこと、苦手なことを知り、お子さんにとって過ごしやすい環境を探るために行うことも多いです。
 もちろん、診断があることで必要な福祉サービスを利用することが出来ますので、診断というのは必要なことでもあります。それぞれのお子さんに合った形の支援方法を一緒に探していくことが出来たらと思っています。

 

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